バックナンバー第552回

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【第552回】


「案山子」無事初日を迎えたのは良いのですが、8日の45年振りの大雪には驚き、参りました。当日のお客様からのキャンセルは当然のことながら、ガラガラの中での芝居、どうなるか心配していました…劇場に行ってみると、何とか半分少々のお客様が、この大雪の中、来て下さいました。本当に感謝です!スッテンコロリン、転んじゃったらどうしよう?帰りの電車が止ったら帰れない!大変な不安の中で、下北沢の本多劇場に足を運んでくれたお客様は、まさしく神様です。
こんな日は、俳優陣はめらめらと闘志に火が付くものです…おいらも後方のがらんとした席で観たのだが、正直言って初日より出来は良かったです。終演後の近藤正臣さんの言葉が素晴らしかったですね。「こんな大雪の日にいらしてくださって嬉しいです…こんな天候だから、10人も来てくださればありがたいと思いながらも、皆頑張って100人力でやろうと出演者一同心に決めていました…がこんなに大勢来てくださってありがとうございます。電車もバスも遅れ加減ですが動いていますが、なるべくお早めにお帰りください。」と感謝のことばを嬉しそうに語る近藤さん、人間近藤正臣さんの人柄が如実に出たスピーチでした。
芝居はライブ、一度きりの真剣勝負です。だからいいんだな…45年振りの銀世界の日に心に染みる芝居を観劇するなんて、一生の想い出でございます…勿論、逆もありますな。とんでもない芝居だったら、2014年2月8日は、呪われた日と記憶されますな…
「案山子」は当然、前者でありますぞ!

 




下北沢メガネ屋の雪ダルマ



夕陽

 

2014/2/10  岡田潔