【第441回】
「熱風」昨日で無事終える事が出来ました。新年早々大入り満員!嬉しい限りです。お客様に来て頂いてなんぼの世界です。つまらん芝居だと、はよ終わらんかい…みたいな気分になるんだが、この「熱風」は、いつまでも吹き荒れるほんまに熱い風でした…劇場から出てくるお客様は、みな激情さめやらぬみたいな顔付きをしとりました。桑原さんの本の冴え、演出の確かさ、照明・音響も期待に応えてくれました。そしてキャストの皆さんの超個性が、しっかりと舞台の躍動感を支えていました。女性ばかりだと、ちょいと面倒やないかと危惧していたのだが…さすがプロの女優さん、この芝居を成功させようという思いが一つとなって、絶妙のバランスを保っていました。
千秋楽の芝居を終えた後、劇場付近を散歩していると昔ながらの豆腐屋さんがありました。街がモダンでお洒落になるなか、こんなお店を見つけると嬉しくなります。店の中では年老いた店主が、機械の手入れをしていました。我が子を愛でるような、その仕草を見ていると、一丁一丁作り出される手作りの豆腐が豆富にみえてきます…何事も心を込めて創り出せば、人の心を動かしてくれます…芝居も豆腐作りも同じです。
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