【第454回】
週末、土曜日、日曜日は大忙し。若手演出家コンクール2012の最終審査…全国107名から第一次、第二次を経て最終審査に残った4劇団による公演を観劇し、最優秀賞を選出する審査員を、おいらが相務めることになったのである。今時の若者達の演劇度は、いかがなものであるか?大変難しい課題でもある。仕事柄、劇場に足を運ぶのだが、大体において予想通りというか、なんだいこりゃ!というものが多すぎて疲労困憊になるのである。こんなの観せられたんじゃ、二度と芝居なんか行かないわ!誰も手抜きで芝居創っている訳じゃないのだが、いかんせん芝居ほど難しいものは無いのでございます。そんじょそこらのありふれた才能では劇空間は埋められません…ただし、誰でも気軽やれるってのが粗製乱造の原因なのです…お客は貴重な時間とお金を捻出して劇場に来るんですぞ!それに値しない演劇は、まさしく犯罪行為そのものです。即刻、演劇刑務所行きと言いたくもなります。
そんなこんなの思いを描きながら、今回4公演観たんですが、まあまあの出来でした。演劇の山をあちらからこちらから昇っていく様が、とっても面白かった。若い人達の思考回路が何となく理解出来たのも参考になりました。演劇の世界も然り、若い才能のある人達が出てこないと未来はありません。打ち上げの飲み会でも若さでムンムンしてました。若さは最大の武器でもあり、最悪の勘違いをする誤解でもあります。どうか道を見誤らないように突き進んで下さいね!
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