【第633回】
今日の午前中、ある新宿西口交差点の出来事…信号の青が点滅しだしたというのに、親子三人がダッシュして渡ろうとしたのだが、丁度真ん中あたりで赤信号に変わり三人は中間の待避帯でストップしちゃいました。そこまでは、当たり前当然の光景だったのだが、四十代半ばの父親らしき人が、六、七歳くらいの男の子の頭を強く何度も殴り出しました。そばにいた四、五歳の男の子は困ったような顔で見つめていました。信号待ちして両側に待っていた人は三十人居たかと思います。当然のごとく声も掛けられず、制止も出来ません。この衆人環視の中、男はいっそう興奮し男の子を殴りつけます。男の子は泣き出し、もう一人の男の子は殴り続ける男の服を引っ張っていました。なんたる光景、殴る理由はわからないのだが、最近よく目にする親が子を虐待するニュースが目に浮かびました。公衆の面前で、これだけの行為をするってことは、見えないところでどれだけのことをしているのだろう?と不愉快な感情が沸き起こりました…と、信号が青に変わると、殴り続けた男は横断歩道を避け、二人の子供に車道を横切るように命令を下しました。この驚くべき様を目にした人たちから、まるで逃げるように危険な車道を駆け抜けていきました。子供たちも、男の指図になんの疑いも持たずついて行きました。もしや、この父親らしき男、子供にとって厳格で尊敬出来る人間かもしれませんな?一瞬の見た目が、おいらの妄想、想像をマイナスのベクトルに引きずり込んだのかもしれません…考えてみれば、現世すべからく上っ面、体裁で動いているような気がしてなりません。ここは一つ、物事の真理、真実がなんたるか、じっくりと深掘りし考察したいものですな。
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