トムプロジェクト

2015/09/16
【第733回】

昨日、風間杜夫ひとり芝居「正義の味方」の稽古が始まりました。思い起こせば風間さんと、ひとり芝居を創り出して18年。いやいや長いですな...最初は、ひとり芝居は邪道だと頑なに断り続けていたのだが、こんな年数になっちゃいました。作品としては6本、海外公演もスペイン、韓国、中国、ハンガリー、ルーマニア、アメリカの6カ国。いろんなことがあった18年でした。この間、風間さんは日本芸術大賞、読売演劇大賞最優秀男優賞、紫綬褒章などを受賞し、名実共に、ひとり芝居なら風間杜夫、風間杜夫ならひとり芝居なんて言葉が定着してきました。このひとり芸、彼の持ち味が存分に発揮されてると思います。やんちゃで、愛嬌があり、色気があり、哀愁もたっぷり。そして生まれ持った役者としての技量。今年66歳になるのだが、全くの衰え知らず、連日の酒飲みもお休み無し、驚異の肉体の持ち主でもあります。昨日の稽古初日も、最初から立ち稽古、大声を張り上げ、たっぷり汗を掻き、その後は陽気に飲み会。

でも、しみじみと言うてはりました...昨日、昨年やったビデオ観たのだが、全然あかんかった、恥ずかしい限りだ...この謙虚というか、貪欲な表現に対する拘りがあるからこそ今でもトップランナーで居られるのでございます。

今年の「正義の味方」は見逃せませんな!
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錦糸町の稽古場から

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