トムプロジェクト

2016/04/28
【第812回】

今年はチェルノブイリ原発事故が起きて30年...このニュースを聞いたのは、スペインのアンダルシアで暮らしているときでした。白黒の安価なテレビから流れる事故の様子をスペイン語で聞くもんだからすべては理解することができませんでした。でも放射能がヨーロッパ全体を襲ってくる危険性を何度もしつこく報道していたことはよく覚えています。呑気なアンダルシアの人達もさすがに恐怖に怯えて笑顔がなくなり深刻な顔しとりました。

廃墟となったウクライナ(旧ソ連)、プリピャチの街は原子力城下町として5万人の人達が幸せに満ち溢れた生活を営んでいました。子供たちを乗せることが出来なかった観覧車、住民が住んでた建物さえ手が付けられず放置されたままの状態で伸び放題の樹木...まさしく福島の帰還困難地域とダブります。崩壊した原子炉の中には20トンの溶解した核燃料が残り、その取り出しは技術的に方法が確立しておらず、時期は未定だというのだから恐ろしい。

子供たちにも甲状腺癌の症状が出てきており、これから先の不安を隠せない様子...

なのに、今なお地震が起きてるのに川内原発を停止しないこの日本国は何なんだろう!余震が続く熊本の惨状を目のあたりにして、すぐ近くの原子力発電所が稼働してるのだから驚きである。おいらは、もうすぐ死んじゃうからいいのだが、この国を背負って立つ未来がある子供、青年のためにも頼むから停止してくれないかな...何度でも言います!少々不便でもいいから松下竜一さんが推奨する暗闇の思想の方向に舵を切ってくれんかなもし...原発を無くしエネルギー政策の見直しをはやくしてくんろ...時間がありまっせん!

 明日からGWに入ります。夢吐き通信も5月8日までお休みです。

一日も早く九州の地震が収束することを願っています。

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プリピャチの街

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