トムプロジェクト

2017/08/02
【第983回】

昨日に続いて、苦手な街渋谷にも大人の空間があるのですってな話...おいらが若い頃、新宿のジャズ喫茶DIGに日々通っていたときに、たまには遠征もしなきゃと言うわけで渋谷まで足を伸ばしました。その当時渋谷界隈には、「渋谷Swing」、「ありんこ」「オスカー」「渋谷Dig」、「デュエット」などなど、ジャズ喫茶が賑やかに立ち並んでいました。おいらもはしごで各店を探索しました。この地に名曲喫茶「らいおん」があり、クラッシックを重々しく流していました(ほとんどのジャズ喫茶が店を閉めたのに、この名曲喫茶だけは風雪に耐え堂々とした佇まいを誇示しながら今尚生き延びています)。おいらも懐かしく、しばし古色蒼然とした椅子に腰掛け、ありがたく姿勢を正しショパンの名曲を拝聴いたしました。それこそ地震が来たならば?なんて不穏な思いを抱きながらの鑑賞会、緊張感もあってなかなかの時間でした...そうやって何日か過ごした渋谷ジャズ店巡りも、やはり新宿が醸し出すカオスの匂いには勝てず新宿に戻ってきました。
久しぶりのジャズ喫茶「渋谷 Swing」、前にも来たことがあるのだが、つい寄りたくなる大人の店です。もとあったお店をトロンボーン奏者でもあるマスターが名前を譲り受けたそうです。この日のお客はおいら一人、珈琲を注文するとディカプリオ似のマスターが丁寧の入れてくれました。1時間ほど居たのだがお客は来ず、なんだか心配になってきました...店内のスピーカーは文句なし、4000枚のレコードも見事、昔の蓄音機もありSPレコードも聴ける完璧の店内。こんな大人の空間を持ったお店はいつまでも存続して欲しいな...こんな店があると、がきんちょの街渋谷にも又、来たくなりますがな。

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人生もSwingしなきゃ♪

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