トムプロジェクト

2017/10/16
【第1011回

先週の金曜日には「萩咲く頃に」、大宮演劇鑑賞会に行って参りました。終演後、会場にお二人の品の良いご婦人が「シルバー人材派遣会社からきましたコンパニオンです...」なんてお迎えの挨拶をされ飲み会の会場に誘導されました。それから5時間近く、鑑賞会の方々と楽しい時間を過ごすことが出来ました。芝居をとことん愛する最強軍団、こんな人達のお陰で我々も、よしゃ!よか芝居を創らんといかんばい!と背筋がシャキッとする次第でございます。それにしても、大宮も大都会、この街にプロのサッカーチームが2つあるのも判る気がします...
土曜日には、朝早くから映画鑑賞。新進気鋭の監督・外山文治短編作品集を渋谷のユーロスペースでアンコール上映。トム・プロジェクト所属の下條アトム、藤澤志帆、辻井彰太が出演してることもあり足を運びました。限られた予算の中で、監督自ら営業し上映先を見つけ出し公開するという、まさしく映画をこよなく愛する人が創った、「わさび」「春なれや」「此の岸のこと」3本の作品。37歳の監督が描く世界は、老年、若者を主人公にしながら基本的に市井の人達の日常に流れる機微をすくい取り何気なく描いてる...何故短編にしたのか?長編映画が多い中、饒舌を避け究極の所、俳句みたいな映画にしたかったのではなかろうか...若い監督が困難に立ち向かい、自分の世界を形にしてゆく姿に拍手を送りたい。

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冬を待つ

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