トムプロジェクト

2017/11/06
【第1019回】

秋も本格的になりましたね...井の頭公園も大分色づいてきました。土曜、日曜日には、いろんな人達が手作りの作品を展示販売しています。この日は76歳のおじさんがガラスビンをリサイクルして、花瓶やら物置やらの作品に設えていました。54歳の時に印刷業界から足を洗い、気ままに生きている姿が清々しく思えました。後何年?そう思ったときにすっぱりと過去の生き方にけじめをつけ、あとは野となれ山となれ!それがほんまによかですばいとおいらはいつも思ってるんだが、人生先が見えてくるとますます不安が募りアクションを起こせないのが当たり前...まあ、幸せなんぞ人それぞれ価値観は違うし他人が口出しするもんじゃないのだが、ここはひとつ男気をだして社会の枠組みをはみ出してはいかがかな?なんて背中を押しちゃいたくなりますな...なんて無責任なことをのたまってるおいらです。
土曜日には、雑司ヶ谷の鬼子母神に紅テントが聳え立つ唐組の芝居に行って参りました。最近、若いお客が増えてますな。ハイテク遊びに疲れた若者が、アナログの最たる芝居に新鮮さを感じたんでしょう。神社の中に荒々しくテントを打ち立て、ゴザの上に座って、手作りのゴツゴツ感満載のセットの舞台で、唐十郎が紡ぎ出した壮大なロマンとイメージで構成された台詞をエネルギッシュに語る役者の姿に思わず身震いしてしまうんでしょうね。役者陣も世代交代でしょうか?これから伝説の紅テントを背負って立つ若手が奮闘しておりました。テントを出て空を見上げると満月が色鮮やかに紅テントを照らしていました...

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井の頭公園

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紅テント

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