トムプロジェクト

2017/11/22
【第1026回】

寒い都会の夜空をバックに一人のシンガー...なんだか、ふと立ち止まりしばし耳を傾ける群衆。疲れた心身に何故かひとときの安らぎを与えてくれるのも確かだ。新宿はストリートミュジシャンが多い場所だ。それは、ある種の開放地区である証でもある。昔から様々なカルチャーが生まれ消えていく流動的で雑多な街。50年地回りしているおいらも、その変わらぬエネルギーに魅了され今日もふらふらと散策し続けている。先日、中村屋のカレーを久しぶりに食べたのだが、少々味が落ちてますな...それになんでや、自前のビルを建て替えたのにも拘わらず本家本元は地下2階に潜り、1階はブランド店、元にあった素敵なレストランの場所はすべて家賃稼ぎのお店になっちゃったというお粗末。中村屋の誇りも伝統も投げ捨て、そろばんはじいてる今時の経営者にがっかりもんでございます。その隣にあったTSUTAYAも、そろそろ新装開店するのだが、何だか漫画喫茶みたいな店に衣替えしそうな気配だ。CD、DVDを低価で提供するお店に価値があったのになんて嘆いてしまいます。まあ、これも時代の流れでしょうね...あのゴールデン街もすっかり世界のゴールデン街になって、6割は外人がうろちょろしてますな。店によっては日本文化の見本、お通し代で一悶着する場面もちらほら聞こえてきます。まあ、そのゴチャゴチャ感が新宿の真骨頂なんでしょうがね...おいらは死ぬまでこのおもろい新宿の地回りせんとあかんのですかね。誰からも頼まれてへんでえ~

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新宿の歌姫

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