トムプロジェクト

2018/04/25
【第1083回】

長年の友人、紀藤ヒロシが4月19日に68歳で亡くなりました...1976年の真夏、新宿花園神社の社務所の一室で彼と出会った。三国連太郎さんを座長とした芝居「からふとの詩・血に咽ぶ霧の伝説」の出演者のひとりとして貴方は芸能人面した生意気そうな顔してましたね...おいらはアングラ俳優の一人として参加してました。同じくまだ無名だった風間杜夫もここで出会いました。何が芸能人かよ!といきがってたアングラ一派は貴方を無視してました。ただ一人杜夫ちゃんが貴方に優しかった...それから数年後、貴方は世に出た杜夫ちゃんと、その後も切れることなく長い付き合いをしていることを知りました。おいらも杜夫ちゃんをひとり芝居に引きずり込み、貴方と再会することとなりました。貴方は演歌歌手としてカラオケ教室の先生として頑張ってましたね...おいらが貴方を尊敬するようになったのは、あの小さな身体のハンディを背負いながらも、いつも明るく優しくあらゆる人たちに接していた姿です。思うに、昨年亡くなった貴方のお母様の愛情あふれる育て方が良かったんですね。お母様から受けた愛情をそのまま世間に恩返してたんだと納得しました。芝居にもたくさんのお客を連れて来てくれてありがとう!毎年恒例の紀藤ヒロシを囲む会にも呼んでくれてありがとう!なにやっても憎めない紀藤ちゃん、貴方の早口過ぎて聞き取れない声が、もう聞けないなんて寂しすぎるよ...でも、よく頑張った!6月9日の偲ぶ会で、みんなが貴方の人柄を称えると思うよ...お疲れさまでした。

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野に咲くシャクナゲ

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