【第584回】
今日から新宿花園神社例大祭が始まる。酉の市ほどの賑わいではないが、縁日屋台100店ほどが並び、この季節の風物詩としては、なかなかのものである。この花園神社は、新宿のシンボルみたいなものである。唐十郎の紅テント芝居、酉の市など胸騒ぎがする不思議な空間である。おいらも時折、訪れるのであるが、なんだか時間が止まった感がする。すぐ近くのゴールデン街、歌舞伎町の怪しい匂いを風が運んで来るのか、この神社の佇まいを独特のものにしてしまったようだ…それに紛れるように、いかがわしい輩が徘徊している。おいらもその一人なのかもしれない…類は類を呼ぶ。今日も屋台準備で多忙なるテキ屋のおっさんたちを見て歩いたのだが、小指がないおっちゃん、あんちゃんが少なくなりました。昔は酉の市、屋台、小指のある人を見つけるのが難しい時代もありましたよ。時代は変わったんですね。現世やくざは「指詰めろ!」なんて野蛮なことしなくなったんですね…いや、もっと残酷な掟があるのかもしれませんね。
新緑に覆われた花園神社、いつ来てもワクワクします。
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