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【第586回】
風間杜夫ひとり芝居「正義の味方」下北沢本多劇場で快調に飛ばしています…あんまり調子が良すぎて上演時間が短くなったんで杜夫ちゃんに「あんまり飛ばさないでよ…途中停車で行きましょう！」６５歳の疲れ知らず、たいしたたまげた役者さんでございます。芝居がはねたあとも焼酎片手に、ご機嫌な会話でお客を楽しませるサービス振り。まさしく役者になるために生まれた人でございます。ひとりの役者で、出演してない人物を登場させる技術は、ひとり芝居の醍醐味です。まるで相手役が居るかのごとくの錯覚に陥る快感は、たまらないものがあります。見えない相手役を、観客それぞれが想像する楽しみは半端じゃございませんことよ。だって観る人によってそれぞれ違うんですから…ある人は、主人公の恋人が深津絵里に見えたり、年代によっては若き日の山口百恵であったり…想像力のエナジーが劇場内に飛び交い大変賑やかな雰囲気に包まれ得した気分になっちゃいますます。
あと３ステージ。いやいや、こんな楽しい芝居ご覧になれない御仁は不幸でござる…来年、再演があったら是非観てちょうだいね！
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