【第585回】
松下竜一さんの原作を基にした「かもめ来るころ〜松下竜一と洋子」の稽古も始まりました。東日本大震災から3年2ヶ月過ぎ、未だ復興ままならない現在、この作品の持つ重みは計り知れないものがあります。国民が油断してると、政治屋、利権屋、自己欲ナショナリストなどなどが、着々と原発再稼働、軍備増強、憲法改正に向けて準備を進めています。政治屋のおっさんたち、あんたら死んでいくからいいもんの、残された子供たちどげんなってもいいんかい?己の国家感、美学に酔ってんじゃないよ!と言いたい。それにしても、この国の政治の劣化は酷すぎる。国会議員の定数削減は、どないなったんや…与党、野党含めて誰も口にしない様を見るにつけ、呆れてしまいますわ。マスコミがあまり叩かないのも臭いですな…2020年の東京オリンピックをぶら下げて庶民を煙に巻く戦法、なんとなくうまくいってる空気感が気持ち悪いですわ。
松下竜一さんの、暗闇の思想、弱者の視点、この困難な時代を乗り越えていくための多くのヒントが散りばめられています。ふたくちつよしさんの作・演出、高橋長英さん、斉藤とも子さんのキャスト、まさしくこの芝居に相応しい人達が創り出す「かもめ来るころ」多くの人達に末永く観て頂きたい作品です。
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