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雨降りしきる日、家の近くの公園を歩いていると、草葉のところに一匹のガマ蛙が堂々と、涼しげに降りしきる雨を気持ちよさそうに浴びている。ボクが近づいてもビクともしない。それどころか「あんた誰や?雨の中ごくろうさんやな…」とも言いたげなギョロ眼でジロリ。その佇まいは古武士のごとく凛凛しいものがある。自然と共生し、決して無理することなく生きてるであろう様が、黒光りする肌に見事に滲み出ている気がする。ガマの油の効用を思い起こさせてくれる。ニンゲンが一番愚かで大変なんだな…ニンゲンはあまり難しいこと考えないで、たいして賢くない頭をカラッポにしなきゃ…ニンゲンは、もう余計なものを創るな!作るな!造るな!…雨足が強くなっても、気持ちよさそうに雨のシャワーを浴びながらの様は、とてもニンゲンはかないません…。 |