トムプロジェクト

2016/07/21
【第844回】

昭和が消えていく...野坂昭如、永六輔、大橋巨泉、次から次へと天国に召されちゃいました。昭和ってなんだろう?戦争そして敗戦、戦後の闇市から日本のみなさん一生懸命働いて経済大国になったがいいものの、大切な日本の心を無くしちゃいました。便利さにかまけて、魂抜かれちゃったんですな。そんななか、平和と自由をベースにしながら世の中をかどわかした人達が亡くなった3人なのかな...モノの流れはすぐ停滞するもんでございます。停滞の中で、日本の人達はすぐさま安穏体制にゆるりんとしちゃいます。その流れをかき回しごちゃ混ぜにしてしまう遊び心こそが大切なんでございますよ。世の中疑いに始まり、なんら真理が見えてこないからこそ面白いんじゃありません。

今日は、昔共に芝居をやった仲間が意識のない状態で入院しているとの報を受け、お見舞いに行ってきました。管を通され眠るような状態の彼女の綺麗な顔を見ながら、嘗ての気品と知性に溢れた舞台姿を想い出しました。常に冷静で、荒くれ者の集団を菩薩のようにまとめてくれたのも彼女でした。

おいらも、そのうち死んじゃいます...だからこそ、今日も一生懸命生きてこそ悔いなく死ねると思うのだが...でも、あんまり堅苦しく考えないで、猛暑の中、今日の雨の有り難さとか、そよ吹く風に揺れる葉っぱのダンスとかを眺めながら、ケセラセラ精神で過ごしましょう。

あのね、このケセラセラの意味「なるようになる、先のことなど解らない」と解釈されてますが、原語では「自分が信じるようになっていくんだ」と言うんだそうだ。

なかなか深いですな...

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雨の南新宿

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