トムプロジェクト

2016/07/25
【第845回】

先週の土曜日、ちょいとした仕事で東急大井線尾山台に行って参りました。この近辺、おいら九州博多もんにはなかなか縁がなく、初めて駅を降り立ちました。石畳と街路樹があるハッピーロード商店街は、下町風情ではなくスマートな通りでした。その中でも、おいらのお目々がぱちくりとしたお店が八百屋ジャズ。この日は仕事場に朝8時半集合と言うことで、このお店まだシャッターが閉まっとりました。駅から、今日仕事するスタジオまでは15分。環八をを渡ると立派なお屋敷ばかり。建物も多彩、車庫には外車が並んどりました...お家から出てくるお嬢さんもお洒落でツンとしておらっしゃたですばい。この日のマル秘仕事は順調に進み、足取り軽く尾山台駅へと向かったのですが、気になる八百屋ジャズは是非見ておかねばと思い写真をパチリ。店の前には産地直送、有機野菜が所狭しと並んでいました。好奇心旺盛なおいらは、早速お店の人に尋ねました。「どうしてこの店名を付けたんですか?」優しそうな店員さんが「店主がジャズピアニストなんですよ...」中を覗くと、どうみてもガテン系に見える店主がお客の応対に追われていました。あの店主が繰り広げるジャズピアノの世界をいろいろと想像してみました。豪快な中にも繊細な音色が立ち上がってくるような気がしました。そう言えば、並んでる野菜ちゃんもいろんな音色、いや味色を持った個性溢れる音野菜に見えてきました...ちょいとした店の名前から、こんなに素敵な想像の世界に誘ってくれるなんて、何だか得した気持ちになりました。

夜は横浜に足を運び、今年の5月に風間杜夫ひとり芝居「正義の味方」でお世話になった横浜演劇鑑賞協会の人達との懇親会に出席しました。芝居好きな人達との飲み会は楽しい時間でございます。二次会に行った店のアルゼンチン赤ワインは、グラスの中でタンゴの香りを放ち、口内から喉元を過ぎ踊りながら胃袋に落ちて行く...妖艶にして華麗なる風味を感じました。

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JAZZ野菜

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