トムプロジェクト

2016/09/26
【第870回】

晩夏から初秋にかけての空が美しい...まだまだ暑い日が続いているのだが、秋の気配がたまらなく嬉しい。猛暑から解放され朝の凛とした冷気に触れると、背筋がピーンと伸び、今日一日を大切にしたい気持ちにさせてくれる。おいらは、どちらかというと風が吹くまま気が向くまま場当たり人生でございまして、季節の変わり目、自然の気配で我が身のだらしなさを気付かさせてもらってる次第だ。その中でも、大きく深呼吸して空を見上げ、その日の雲の表情を観察するのは、楽しみと共に、モノを創るものにとってヒントになることがある。ある形を保って意味深に語りかけることもあり、お互いが、まるで争って一触即発状態を演出してる様相を呈してる形状もあり、まさしく大空に繰り広げられる一大パノラマである。ことに夏から秋に目まぐるしく変わるこの季節は見逃せない貴重な瞬間が多々あるのである。
人は所詮、大自然に勝てる訳がないし、むしろ自然の恵み、力を借りて活かさせて頂いている生き物でしかないのである。青空に浮かぶ雲、灰色な空に不穏な表情で佇む黒雲、まるで天の啓示でもあるかのようだ...
いやいや、ぼおっと空を眺めるだけもよござんすよ...眺めてるだけで己の邪心、モヤモヤ、ストレスが、まるで霧が晴れたようになりますぞ。その気になったら雲さんに語りかけるも良し、笑顔を返すも良し、とにかく下を向いてはあかんぜよ。

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雲さん...こんにちは

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