トムプロジェクト

2017/10/27
【第1016回】

絵本作家の五味太郎さんの「勉強しなければだいじょうぶ」読んでます。今の日本の教育システム、学校のあり方に大いに疑問を持つおいらには大いに共感するところが多々あります。学校で行われている勉強が人を選別するため、国を統制するための国家に都合の良い役人作りのため、企業の良き歯車の一員となるべき企業戦士の育成のため...人間としてキラキラと生まれてきた心身をボロボロにしてしまう今の学校に痛烈なパンチを浴びせています。そこのところに順応してしまう親にも苦言を呈しています。

子どもを生物的にゆっくり見るという習慣がついてない社会なんだよ。社会の中でしかその子を見ていないのね、恐ろしいことに。それはたぶん、社会の中でしか、あるいは学校という中でしか個人個人を見ない教育を受けてきた人なんだと思う。家に帰ってきても「勉強したの」「宿題できたの」って学校基準でしか物を喋れない、そういう暮らしをしてきた親の歴史なんだと思う。そんなことはさておいて、もっと大事なことがあるだろう、ということについてもうわからない人たち。
学校の査定がすべてだと思い込み、社会の目に怯えている人々、自分は怯えているとははっきりとは自覚してないけれど、完全に社会に怯え切ってしまっている個人というのが生まれたんだと思う。それ、学校教育システムの大きな罪です。

おいらも振り返れば、学校の勉強で役に立っていることは数の数え方、漢字くらいかな。これだけあれば十分でございます。あとは天真爛漫に目にする物、感じる物と己の感性の交信を楽しみながら活きていくことが一番大切だなと思って生きてきました。何度も言いますが一度きりの人生ですぞ...心して生きておくんなさいな。

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色付き始めました...

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