トムプロジェクト

2017/11/17
【第1024回】

益田ミリさんの「今日の人生」読了...1969年大阪生まれのイラストレーター。日常の何気ない市井の人達の有り様を見つめる視線が何とも言えない味わいがある。絵も奇を衒うことなく、自分のボブヘアースタイルの顔の他はシンプルに描き(シンプルと言うより人なんぞは棒と丸、手抜きと言えば手抜きだが、この徹底的に削ぎ落としたところに、読者の想像力を喚起させてくれるのではなかろうか)ミリさんがキュンと感じ、思ったことを素直に表現してる。この細やかな情感は女性ならではと思わせる...おいらだって日々人間観察を趣味としてるんだが、おいらの観察は、ついついその人のドラマを創作してしまう。ミリさんは観察している人の毛穴からこぼれ落ちる微妙な匂い、感覚を優しくすくい取っている気がしますな...この繊細、微妙でおかしな情動を描かせたら女性にかなわないとおいらいつも思っとります。なんと言っても子供を育て産み落とすエネルギーを持ち合わせている生き物に男なんぞは歯が立ちません...所詮、男は頭脳でしか何物かを生み出せない悲しい存在。女は子宮で思考するのではなく感じているんでございます。これは致命的、かつ決定的な何物にも換えられない事実。この当たり前のことを判らず生きてるととんでもないことになっちゃいますぞ...と、言うことでおいらはいつも女性に尊敬の念を抱きながら生きとりますよ。女性を見下したり、利用しようなんて思ってる輩は必ずや落ちていきますぞ...

1024-1.jpg

1024-2.jpg

枯葉よ♪

<<次の記事 前の記事>>