トムプロジェクト

2016/08/12
【第853回】

劇団桟敷童子の「夏に死す」をすみだパークスタジオに観に行きました。東京スカイツリーの近くの倉庫を劇場に仕立て、リアルで迫力のある装置を劇団員一同が手作りで創りあげる工程自体が劇的である。トム・プロジェクトにも沢山の作品を書いてくれた東憲司さんの筆は、いつも温かい人間の体温が伝わってくる。今回は彼自身の実体験に基づいた家族の話である。本人、妹さん、両親らしき人達が登場し東さんの心情が吐露される...お父さんを演じたベテラン山本亘(客演)さんが実に良い。台詞は一言も発しないのだが、役の内面を細かい表情で見事に演じている。山本亘さんの実人生と重なるところに大きな感銘を受けました。

観劇後、久しぶりに東京スカイツリーに行きました。夏休みなのか家族連れの人達がたくさんの土産物を物色しとりました。おいらは、勿論何も買いませんことよ...それよりも、以前知人に連れてきて貰った押上の居酒屋が気になって、そちらにそそくさと足を運びました。これぞ、下町の名店。こんなところにお洒落な居酒屋があるなんて信じられませんことよ。なにせ世界のワインが750本棚に並び、ボトルで呑みきれなければ持ち帰りも大丈夫なんですよ。料理も素材を上手く使いワインにぴったりのものばかり。ソムリエの資格を持つ店員をはじめ社員の教育も上々...こんな店での観劇後の一杯は、まさしく至福のひとときでございますよ。

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下町の名店

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