トムプロジェクト

2018/07/25
【第1118回】

今週の28日~29日、沖縄の演劇フェスティバルで風間杜夫ひとり芝居「ピース」公演のための最終稽古を錦糸町の稽古場でやってます。いやこの暑さ、稽古場に行くだけで汗だらだらでございます。稽古場に向かう途中に聳え立つスカイツリーももう勘弁してください!という声が聞こえてきます。稽古場は、もちろんクーラーで癒されますが、いざ稽古が始まると杜夫ちゃんのテンションが一気に上昇し冷気も熱気にチェンジしてしまいます。それにしても、よくぞ台詞が流暢に出てくるもんだと感心しきり。居ない相手役が見えてくるんですから大したたまげた芸の虫。それも、ひとりで楽しんですから、どんなに気持ちがいいもんだか...と、見えるところがプロ中のプロ。実は天才は隠れたところで必死の努力をしてるんでございますよ。先日も大竹しのぶさんとの初めてのミュージカル共演の際、ミュージカル流の発声で血の滲むような自主稽古をしたそうな...お客さんからお金を頂いているからには、それに見合うものをお見せしないとプロとしては失格。己に厳しくなれない人は生涯陽の目を見ることが出来ないのが芸の世界。しかも浮き沈みの激しいこの世界で仕事が切れない役者なんぞはほんの一握り。来年、古希を迎える杜夫ちゃんが、未だこの立ち位置で俳優業を維持していること自体が押しも押されぬ実力人気俳優の証拠。沖縄公演、東京公演のチケットも完売。興行主としても嬉しい限りでございます。

稽古終わりの飲み会が凄まじい...稽古時間より長く盛り上がりも半端じゃございません。お客様が楽しんでくれるいい芝居に仕上がればすべて良しの世界でございます。

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熱中スカイツリー

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