トムプロジェクト

2019/10/10
【第1268回】

「風間杜夫ひとり芝居平和三部作」九州公演を終え戻ってきました。博多の公演の盛り上がりは大変なものでした。650人の博多の観客の笑いと拍手は、杜夫ちゃんのテンションギアをトップまで上げさせ異常ともいえる状態でした。最後の落語「芝浜」も絶品でした。博多はやっぱりラテンの血が流れているんですね。どんたく山笠、サッカーもいいけど、こんなに芝居を喜んでいらっしゃるんだから、芝居小屋ひとつでも作りなさいって話です。歴代の市長にそんな考えがなかったんでしょう。いや、おいしい食材と温暖な気候、そして災害が少ない土地柄が文化をそれほど必要としなかったかも...博多に来ると、何故かふらりと散策したくなります。おいらを育ててくれた街の変貌に驚くと共に、昔そのままに残った風景を見つけると、思わずタイムマシンに乗っかって昭和の世界を旅してる気分になっちゃいます。中洲、川端、祇園、春吉あたりは基本的に昔の佇まいを残しています。65年前に亡くなった親父が、ふと路上で店を構え商いをしている光景が幻のように現れる気がします。それは何年経っても街の匂いが残っているからだと思います。

東京の家に戻ると、なんとおいらの帰京を待っていたかのように月下美人が三輪も咲き出しました。これは奇跡です!今年はまさしく狂い咲き。一晩の短い時間しか咲かないものがよりによって...残り少ない今年、なにか良いことでもあるのかな?

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miracle

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