トムプロジェクト

2019/03/27
【第1203回】

「黄色い叫び」東京公演、昨日無事千秋楽を迎えることが出来ました。10人の役者さん最後まで気を緩めることなく演じていました。芝居の流れからいってもついつい熱が入ってしまうのだが、おいらはこの熱なんてものあまり信用してません。要するに熱演することによって役を担っているという大きな勘違いが好きでありません。勿論、熱に至る導線がしっかりしていれば熱の持つ意味が理解できるのだが、果たして人は、あんなに熱っぽく語るのであろうか?なんていう素朴な疑問を持つのであります。てなことを考えながら連日芝居を観てました。観客にどう映ったかはわかりませんが?

昨日の東京中日スポーツに劇評が掲載されました。劇評の最後に「これは何も被災地限定の物語ではない。人間の弱さを認め、生きるということ、命があるということの意味を問い直す直球勝負のドラマだ。被災の現場をつぶさにすくいとった異色の作品は、これからも上演されていい。」「生きる」意味を問い直す舞台という見出しに始まるこの劇評家の方には、この時期になんでこの芝居をやらねばならないかという意義を痛感されたに違いない。全てが時流に流され、あらゆるものを風化しようとするチカラを何とか食い止めなければこの国の未来はありません。そのための熱は勿論不可欠です...明後日から大阪公演2ステージ公演してきます。関西の人達に、この直球勝負のドラマがどう映るのか?楽しみでございます。

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22日の桜が今日、こんなに

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