トムプロジェクト

2019/04/01
【第1204回】

先週の金曜日、土曜日、大阪中之島にある国の重要文化財「大阪市中央公会堂」で「黄色い叫び」を公演してきました...いやいや、立派な公会堂でした。中に入った瞬間、嘗てヨーロッパで観た歴史と伝統を感じさせる劇場を想い出しました。周りの風景ともども、こんなところで芝居をやれる喜びを感じた次第です。メトロ淀屋橋駅を降り、右手に土佐堀川を眺めながら公会堂に向かう道すがらの、何となくワクワク感がいいですね。すでにドラマは始まっているのでございます。さて、肝心の芝居なんですが出演者の一人が風邪で高熱を発しチームに緊張感が走り、スタッフ、出演者が一丸となって気合いの入った2ステージでした。東京公演と違うところは、さすがに笑いの本場でございます。東京では笑いがこなかったところで笑いが来たと言うことは、関西の人のほうが人間の機微に長けてるってことですかね...でも、笑いもなかなか深いものでして声に出さない笑い、内面で笑いを吟味したりと、一概に何を良しと捉えていいのか不可解の部分があるのも確かです。でも、今回はシビアな芝居であるだけに笑いが起こると何だかホッとするのが正直なところかな。笑いは世界を救う!そうですな、笑いが絶えないところには争いがありませんものですね。笑いあり、涙ありなんて演し物は、やはり芝居の王道です。

土曜日に梅田で打ち上げをやりました。食い倒れの街だから呑まなきゃ損、食べなきゃ損、皆さん結構呑んで食べて話し倒れていたようでございます。今回の公演も無事に千秋楽を迎えめでたしめでたし。1月「萩咲く頃に」2月「芸人と兵隊」3月「黄色い叫び」怒濤の三ヶ月、我が愛するトムの社員の皆さんも本当にお疲れ様でした。

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大阪市中央公会堂

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