トムプロジェクト

2020/07/06
【第1360回】

今日も梅雨空の東京...今年早くも水害の報が熊本人吉から流れてきました。おいらも昔訪ねたことがある九州の小京都と言われた人吉盆地。球磨川沿いの温泉と川下りが有名である。ひっそりとした街中で温泉に浸かり球磨焼酎を飲んだ記憶がある。いやいや、毎年のように牙をむく自然の猛威。予想は出来るのだが、こればかりは防ぎようがない。ウイルス騒ぎから、さあこれからと準備をしていた温泉旅館の女将が、泥にまみれた旅館の前で涙も出ないくらいの悲嘆顔が痛々しい。長い間生きてきてのこの惨状、神や仏もあるものかと思っても仕方がありません。昔話題になった衝撃のテレビドラマ「岸辺のアルバム」を想い出しました。1974年の多摩川水害をヒントに山田太一が書いた家庭崩壊と、水害で家を流されたのをきっかけに再生を願うドラマ。昨日も一瞬に全てを失った男性が「アルバムと子供からの手紙が戻ってこない...」二度と再生できないものを失ったときの悲しみは如何ばかりか...

昨日は、東京都知事の選挙日でもありました。予想通りの結果です(おいらは違う人に投票しましたよ)。都民は安全を願ったんですね...とにかくコロナを何とかしなきゃということです。分かっちゃいるけど経済との両立が難しいところです。おいらのお膝もと新宿、結構居酒屋でワイワイガヤガヤやってますが正直大丈夫かな?と心配しちゃいます。かといって又、自粛となるとお店潰れるし、家に閉じ籠もりゃストレス溜まるし困ったもんでございます。こうなりゃ、やはり一人一人の自覚に頼るしかありません。なのに相変わらずマスクもしないで平気な顔して歩いてる若者、おじさんがいるんですな。笛吹いてレッドカード出したいところですが、こんな人こそ何をするか分かりませんから止めときました。オバサンは間違いなくマスクをしておりました。この非常時には、おばさん特有の図々しさ、羞恥心のなさを持つ中年女性と言われたオバタリアンが、なんとも頼もしく思えてきました。

1360.jpg

又、咲きましたアンネのバラ

<<次の記事 前の記事>>