トムプロジェクト

2021/06/14
【第1493回】

ここ10年で最も遅い梅雨入りした今日の東京、ここ数日に比べ涼しい感じがします...昨日、南青山にあるブルーノート東京で桑原あいさんのライブを聴いてきました。1991年生まれのピアニスト、今年出したCD「Opera」の彼女に感性に惹かれ生で聴きたくなった次第です。初めの3曲はソロ、そのあとはベース、ドラムが加わったトリオの演奏でした。次々と繰り出される変拍子リズムに対し、これを心地よく受け止めながら躍動する彼女のピアノは、緩急を織り交ぜ、時には抑制を効かせたプレイで、なおかつエレガントな魅力をひきだしてくれる素敵な演奏の連続でした。ジャズのジャンルを超え、音楽そのものの魅力を伝える若き音の伝道師ではなかろうか...エンニオ・モリコーネの名曲「ニュー・シネマ・パラダイス」のベース、ドラムに見事に絡んでくる彼女のピアノを弾く、いや叩く音色は、あの名画のシーンを想起させおいらの感情を狂おしく揺さぶってくれました。彼女があの曲、あの映画に思いを寄せたそのパッションの強度を強く感じました。演劇然り、やはりライブはなにものにも代え難い魅力をもっているんでございますね。

G7の会議、海辺近くの写真撮影後にひとり取り残され最後尾を寂しく歩く我が国のトップの姿を見るにつけ、なんだか可哀想になりました。人には身分相応と言う言葉があります。番頭さんで終わっていれば良かったのに...うつろな眼差しで安心安全を呪文のように言い続けている貴方、国民のだれにも信用されてないのも又、哀れです。東京トップのおばちゃんのふてぶさしさも怪しいもんでございますがね。

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Blue ♪ Note TOKYO

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