トムプロジェクト

2018/09/10
【第1137回】

連日、災害の報道ばかり...地球滅亡のシナリオは確実に進行してるんでしょうか?北海道の地震に遭遇し16歳で土砂に埋もれて命を落とした高校生の記事を読みながら、人の運命の惨さを思い知らされました。生と死を分けるその境界はなんなんだろうか?歩道を歩いてる時、乗り物に乗っている時、安らかに眠りについているときさえ、生と死の選択が絶えず迫られている。幸いにして、おいらはここ迄生きることへの選択を授けられた。感謝感謝でございます。残された人生、世のため人のために生きねばバチが飛んできますね...昨日も芝居の終演後、役者の皆さんと呑んでるときに2020年のオリンピックの話題で盛り上がりました。全員、猛暑の中でのオリンピック反対、そのお金で地震、台風など自然災害で被害にあった人、地域を救うべきであるということで一致しました。

今回の芝居の中で、音無美紀子さん演じる遊郭の女将が、幼くして亡くなった我が子に対しての思いを吐露する台詞「あの子が生きとったら、あんくらいの年やな...一才で亡うなって、もっと生かしてやりたかったな...戦争中よう思いよった、うちはあの子が生きとったら絶対に戦争なんかに行かさんち...非国民と罵られても、ウチはあの子を守っちゃるっち...生きとったらどげな男になったんやろな」

この台詞だけで、母と子の情愛、平和への祈りが込められている。芝居が限られた観客の中でリアルに問いかける言葉が、いつしか世界に蔓延し少しでもましな世の中になる一助になればと願う。芝居観たことない人この指止まれ...なかなかのもんですバイ。

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逞しき野花

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