トムプロジェクト

2019/05/29
【第1223回】

10年ほど前、気になっていたフランスの歌手ZAZ(ザーズ)のコンサートに行ってまいりました...日本では、まだまだオーチャードホールを埋め尽くすまでの人気ではないんですね。でも、モンマルトルの街頭でストリートミュージシャンを始めながら、今やフランスを代表する歌手の一人となりました。オープニングから観客を煽りながらのステージ、観客はスタンディング、おいらの目の前は総立ちした隙間から垣間見るZAZの姿...あちゃ!これが最後まで続くと思っただけで意欲が失せてしまった。じゃあ、みんなと一緒に立ち上がり身体をくねらせ手拍子すればいいじゃんとお思いでしょうが、おいらは音楽なるものじっくりと味わい鑑賞したいのでございます。確かに演者と共に一体化して心地よい時間を過ごす音楽体験もありだとは分かっていますが、お歳を召したおいらは着席し歌い手の表情と、演奏者の音のセンスなどなどをしっかりと楽しみたい!これじゃ野球場に行って、選手の一挙手一投足を観察しながらゲームを楽しむのではなく、鳴り物を交えてジャンプしたり横移動したりして応援しているスタイルと同じじゃありません。さすが、バラード調の曲になると皆さん着席し、しっとりとした雰囲気に浸っていました。やっぱり、おいらはJAZZのライブが好きなんだと改めて思いました...でも、音楽全般好きなんだから、これぞと思ったミュージシャンのコンサートは覗いてみたいとは思っています。その時は、スタンディングしても意欲が失せない席を確保せねばと!一考の余地ありのステージでした。

勿論、ZAZは期待を裏切らない歌い手でありました。何といってもハスキーボイスがたまらんですばい。

1223.jpg

ZAZ

<<次の記事 前の記事>>