トムプロジェクト

2020/12/04
【第1419回】

長い間お疲れ様でした...ばっさり切られた桜の切り株を眺めながら桜の一生を考えてしまいました。一年に一度見事な花を咲かせ、春の喜びを感じさせるサクラ君。君のお陰で寒い冬の間、縮こまった心身を一気に解放させてくれましたね。サクラの開花を待つ期間の高揚感もたまりません...蕾を日々観察する様は、まるで子供の成長を見る思いと一緒の気持でございます。咲き始め、周りを徐々にピンク色で染め上げていく様もなかなかドラマチックで、下手な芝居なんかより見応えがございます。大見得を切るが如くの満開はまさに千両役者、よう日本一!と掛け声をかけたいくらいです。そして散りゆく姿も、ほんまに美しゅうございます。チラチラと、虚空を舞う姿は、まるで能舞台を観てるような見事な艶者を演じています。そして、その後、葉を付け緑の館を形成していきます。

おいらの大好きな絵本、シェル・シルヴァスタイン「おおきな木」リンゴの木と、成長し変わっていく少年。それでも木は、少年に惜しみない愛を与え続ける...無償の愛を描いた絵本です。

自然が黙々と無償の愛を与え続けていることにニンゲンはどれほど気がついているのかな?切られたばかりの切り株に手を置き、思わずありがとう!

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おつかれさま...ありがとう!

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