2021/03/15
【第1457回】
「たぬきと狸とタヌキ」先週金曜日、両国シアターX(カイ)で無事東京公演千秋楽を迎えることが出来ました。昨日は広島県福山市神辺文化会館でも上演しました。怖いくらいに順調に芝居を上演できてることに感謝です。何でもそうですが、一人では何も出来ません。上手く事が運ぶには様々な要素が絡み合っているのが常ですが、この演劇の世界でも同じです。1994年に第一作を創って27年こうやって芝居をやり続けてこられたのも、つくづく人との縁を感じます。誰と出会うかでその人の人生は決まってしまうと言っても過言ではないと思います。夫婦、友人、会社、そして芝居の世界でも同じです。ことに一癖二癖もある人種が集う演劇の世界、一歩間違えば奈落の底に突き落とされる社会です。おいらも感度の良いアンテナをおったてて、時には大胆に、時には細心の注意を払いながらお付き合いしてきたのですが、最終的には信頼関係を築かねば何事も上手くいきません。おいらだって仏様じゃありませんから時には「この野郎...おめえなんて他人様の前に立てる人間じゃありまっせん!」と怒り心頭に達したこともままありますが、ここは心が広いキヨシ君を登場させることによって事なきを得たなんてこともございました。プロデューサーもうまい役者でないと務まりませんことよ...昔取った杵柄で危機を避けられるなんて、何事も体験は無駄にならないということですな。あまりうまい演技だとあざとくなるので、ここはヘタウマ演技の方が効果があるのかもしれませんね。
この芝居、残すは兵庫と福井の2ステージとなりました。無事に終えることを祈るのみです。
両国にある吉良邸跡