トムプロジェクト

2018/09/18
【第1139回】

ヤン・ラングレンピアノトリオの演奏を聴きに行ってきました...北欧スウェーデンの音楽世界、端正にも、美しく織り上げられる音楽は、ノスタルジックであり、優しさに満ちたサウンドでありました。おいらも10年前に「BLUE LIGHTS」のCDを購入し、疲れた時に耳にすると妙に落ち着きます。その後、4枚ほどのCDを手に入れ、彼が育った北の大地の厳しさを共有しながら至福のひとときを暫し楽しませて頂いております。スカンジナビアに位置し、数多くのアメリカ人ジャズ・アーティストを迎え、伝統を育んできたスウェーデンには、独特の安定感と、穏やかさ、緩やかな抒情が漂います。ジャンルから言えば、ビル・エヴァンスに近いかな...でも、jazzの世界では、まだまだマイナーなのかな。この日の杉並公会堂(客席1100)も半分の入り。でもイケメンのラングレンさん、心を込めて2時間半もの間演奏してくださいました。音響効果が優れた会館に響き渡るトリオの演奏は、それはそれは言葉で表すことが出来ない時空間でございました。常日頃、演劇を観劇し言葉に追われ熟考せざるを得ないおいらにとっては、心地よい珠玉のサウンドのシャワーを浴び心身を解き放たれる時間でもありました。瞼を閉じ、透明感溢れるピアノの音色を聴きながら...ホンマにjazzは極楽浄土の世界でございます。

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新宿の秋祭り

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