トムプロジェクト

2019/11/18
【第1279回】

昨日で「風を打つ」無事に東京公演千秋楽を迎えることが出来ました。大いに笑い、泣き、感動してくださったお客様本当にありがとうございました。そして、5人のキャストと多くのスタッフよくやりました。まさしく「ONE TEAM」、家族の芝居だからこそ、この言葉は重みがあります。家族の再生はもちろん、国の再生、教育の再生などなど全てが問われてる昨今、この芝居が問いかけるテーマは果てしなく拡がっていく感じです。ラストに男聚3人が打ち鳴らす太鼓、そして魚の気持ちを代弁して語り掛ける音無さんの方言こそが、時代に翻弄され国から捨てられた人達に届ける痛切な叫びと哀悼に通じます。おいらは、弱者の視線で芝居を創りたいと常々思っています。市井の息遣いが感じられる芝居創りこそが、今一番必要なのではなかろうか...勿論、そんなことにお構いなく創ったとしても、血の通わない芝居なんぞは観客に伝わらないと思いますがね。

日毎、街中にも秋の気配が、いや、もはや冬の到来かも?なんて季節になりました。この季節の青空、移りゆく雲の表情、木々の紅葉、愚かなニンゲンを優しく包んでくれる自然界の大きさを改めて感じます。飽きることなく傲慢な手法で世の中を蹂躙しようとする権力者の皆さん、他人の目ばかり気にせんで、深く深呼吸しながら、自然の織りなす大パノラマに暫し目を向けてちょうだいな...心眼なるものに少しは近づけるかもしれません事よ。

1279.jpg

また一段と色づいて...

<<次の記事 前の記事>>