トムプロジェクト

2019/11/14
【第1278回】

今日また大嘗祭、先日に続き国費が費やされます。全国の被災地、その他もろもろ救済しなければならないお金が必要なのに、陛下も心苦しく思ってるんではないでしょうか?秋篠宮様が質素にやればといった発言も完全無視。そして今度は、能天気な花見に税金を私的に使う政治屋さんたち。少しは国民の皆様怒ってくださいませ!日本伝統の文化はわからないでもないが、こんな体たらくなこの国のシステムでは納得できませんがな。そして先日の式場でも「天皇陛下万歳!」の大合唱、先の大戦で300万人の戦死者は、どんな思いで聞いたのであろうか?少しの想像力を持てる人であっても、あの万歳三唱はやはり無神経な叫びと聞こえるのではなかろうか...おいらは左翼でも右翼でもありませんぞ。

「風を打つ」今日入れて残すところ4ステージ。またまた、演劇関係のページにこんな書き込みがありました。

 

俳優座劇場にてトム・プロジェクト『風を打つ』を観劇。
1993年の熊本・水俣を舞台とした家族のお話。3年前に拝見した同団体の『静かな海へ―MINAMATA―』で、それまであまり詳しい知識を持ち合わせていなかった水俣病という公害問題について様々な学びを得られた中で、今回はそんな水俣に住むとある家族の物語ということもあり、個人的にとても興味のあるテーマの作品でした。
水俣病は高度経済成長期にあった1956年に熊本県と新潟県において発生・発見が認められた公害ですが、今回の作品はその公害発見から37年後の1993年を舞台としたもの。その間に公害自体は改善が図れたものの、40年近い月日が流れているのにも関わらず、尚様々な問題を抱え、水俣地区の人々にのし掛かっている様子が随所に垣間見れて、やはりこの手の大きな公害問題は一度起きるとその完全解決にはとてつもない年月、そこに暮らす人々の苦悩・努力などが伴うという何とも言えない重みのようなものを痛感させられました。しかし、この作品はそのような社会派の内容であると同時に、決してその悲観的・マイナス的な要素だけでなく、むしろ水俣公害を乗り越え、バラバラになりかけていた家族の希望溢れる再生の物語であったようにも感じます。家族の愛情、家族の素晴らしさを感じました。
トム・プロジェクトさんの作品は今年2月の『芸人と兵隊』以来9ヶ月ぶりでしたが、毎度のことながら自分自身の知識アップになるとともに、心地よい笑いシーンも盛り込みながらテーマに沿って丁寧に描かれている印象を受けるので見応えがあるし、とにかく色々と考えさせられます。『萩咲く頃に』『にっぽん男女騒乱記』で拝見した音無美紀子さんは今回は肝っ玉母さんのような役。相変わらず好演が印象的だと感じました。また、個人的にテレビの旅番組のイメージが強い太川陽介さんのお芝居は初めて拝見させて頂きましたが、何となく普段から印象の強い笑顔の中に、九州男児の役らしい強さのようなものも感じました。他の3名の演者さん含め熊本弁も違和感なく使いこなされていたと思います。やはり今回もトム・プロジェクトさんの作品は"当たり"でした。

トム・プロジェクトの作品が"当たり"てのが嬉しいですね。貴重なお金と時間を敢えてトム・プロジェクトに割いてくれたんだもん、きっちりとお返ししないと罰があたるってもんでございます。この芝居、今週の17日が俳優座千秋楽です。この芝居観ずして今年の芝居のこと語れませんことよ皆の衆。

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少しづつ...

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