トムプロジェクト

2020/09/17
【第1388回】

やっと再スタートを切ることが出来ました...昨日、埼玉県志木市民会館パルシティで「百枚めの写真」の公開舞台稽古を上演しました。今年4月3日「Sing a Song」が奈良で中止になって以来の舞台です。キャスト、スタッフ全員がコロナの危機を乗り越えて、この日を迎えることが出来ました。やはり生の舞台はいいもんですね...改めて舞台芸術の持つ魅力、とてつもないチカラを感じることが出来ました。3密が叫ばれてる昨今、芝居を鑑賞することに拠って密の大切さをより強く認識させられるのもなんとも皮肉なもんです。演劇こそ、人との繋がり、他人との関わりの中から何かを発見し形にしていくものです。この営みこそが演劇そのものだと思っています。

そして「百枚めの写真」には市井の人達の強い平和への祈りが込められた作品です。舞台から発せられる言霊、写真が何気ない極当たり前の平和の大切さを声高でなく伝えてくれます...気高い理想、理詰めの論法なんかではなく、極々普通の人達が交わす言葉だからこそ説得力があります。平和ボケした日本人、現況の学校教育制度では、このボケの速度はますます加速していくこと間違いないと思います。多くの青少年にも是非観て欲しい作品のひとつです。

明日から、四国の演劇鑑賞会の皆さんにこの作品を届けることが出来ます。この作品が、全国津々浦々多くの人達に観て頂けると嬉しいです...何故ならば、この作品の中には心豊かに生きるヒントがいくつも隠されています。

今日の新宿、トンボが心地よく飛び回っていました...秋ですね。

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しあわせに

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