トムプロジェクト

2020/11/04
【第1407回】

週明け久しぶりに下北沢の小劇場に足を運びました。厳重なチェックのもと劇場に入りましたが、客席の会話もなく少々緊張気味な開演待ちでした。今回の芝居は名取事務所制作の現代韓国演劇「少年Bが住む家」、殺人を犯した息子と、その家族の物語。この芝居にトム・プロジェクト所属の森川由樹が出演していました。新国立劇場演劇研修所を卒業しトムに入って8年、今では会社にとっても欠かせない女優の一人です。今回の芝居、由樹ちゃんピカピカに光ってました。表現って本当に難しいもんですね...最初の頃は若さを前面に出し勢いはあるのだが、その分、内面の微妙な心理が希薄な感じがしていました。その後、いろんなところから声が掛かり、他流試合を重ねて手にした蓄積の成果が今回の公演で如実に出ていたような気がします。芝居のポイントをしっかりと押さえる芝居が出来るようになればしめたものです。ラストの柿を食べるシーンは絶品でした。

終演後、プロデューサーである名取さんが「森川由樹さん一番良かったよ...」と声を掛けてくれました。俳優さんを預かり成長していく様を見続けるのもプロデューサー冥利に尽きますね。

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日一日と

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