トムプロジェクト

2021/04/21
【第1472回】

昨日、日本経済新聞に神戸芝居カーニバルを30年継続している中島淳さんの記事が掲載されていました。おいらも親しくさせてもらってる大先輩です。マルセ太郎「スクリーンのない映画館・泥の河」、狂言師茂山千之丞「一人狂言」、小沢昭一「唐来参和」今や俳優として活躍してる田中眠さんの場踊りなどなど幾多のきらりと光る表現者とともに神戸を拠点に数十人から300人ほどのキャパで公演されてきました。中島さんのポリシーである観客と演者が濃密なキャッチボールの場にしたいという拘りがあったのだと思います。大きな赤字さえ出さねば持続したいという姿勢も只々頭が下がります。

大阪で初めてご一緒して飲んだ場所も、いかにも中島さんらしい飲み屋でありました。梅田の庶民的の一杯飲み屋ですが出てくる食べ物が安くてうまい。気取りもなく凛とした武士の雰囲気においらもすっかり魅せられてしまいました。人間見栄っ張りで銭儲けに走る輩が多い中、己のスタイルを貫き通しながらも楽しんでいるさまはまさしく痛快そのものです。

今年81歳になっても5月8日から11月まで、80代半ばで一人語りに挑戦している木津川計さんの口演を神戸市立灘区民ホールでやるってんですから、そのエネルギーには恐れ入谷の鬼子母神でございます。コロナが収まったら又ゆっくり中島さんと杯をかわしたいな...あのサミュエル・ウルマンの言葉を思い出します「歳を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる。」あせらず遊び心満載で生きてる中島さんにぴったりの言葉です。

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誕生日のないマツバウンラン
(花言葉は輝き)

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