2021/08/23
【第1519回】
昨日の20時に早くも横浜市長選の当確が決まりました。まあ、良識のある人たちの妥当な判断ではあったと思います。連日4000人から5000人のコロナ感染者が出ているのに何ら手を打たない現実を知れば少々反応が遅い人でも危機感を持ちますよね。コロナ感染による自宅待機なんて戦々恐々、うっすらと死が頭に浮かび、日が経つにつれネガティブになっていくのが想像できます。この非常時にリーダー不在のこの国の不幸が際立ってきています。先ずは言葉ありきだと思います。言葉の翼に説得力、力強さ、想像力が抜け落ちていると言葉は大きく広く羽ばたいていきまっせん。昨今、SNS全盛時代、誰しもが気軽に言葉を発し好き勝手に巷に氾濫しまくってる言葉。言葉は疲弊しイージーになり下品なやり取りに終始する場をよく目にします。言葉の使い方ひとつで人は目覚め生き方を変える武器にもなるし、その逆、尊い命までをも奪いかねません。「沈黙は金」なんて言葉がありますが、黙っていた方が説得力あるなんてことは、豊かなきらりと光る言葉を有してる人が沈黙した時に有効性があるってもんじゃないでしょうか...
おいらが大好きな詩人、茨木のり子さんの詩
言葉が多すぎる
というより
言葉らしきものが多すぎる
というより
言葉と言えるほどのものが無い
そうなんですね。心底からふかい喜悦をもたらしてくれる言葉、渇いた心を芯から潤わしてくれる言葉に出逢うことがめっきり少なくなってきたんですね...
寂しい時代になったもんでございます。
「花束を持っている少年」新宿東口