トムプロジェクト

2021/10/11
【第1539回】

週初めの今日の東京の暑さは異常です、10月の中旬と言うのに30°完全に狂っています。災害が多発しても当然の成り行き、人が狂えば地球も狂う、昨日から「日本沈没」のTVドラマも始まりました。小説、映画の世界では早くから警告を発しているのだが、目先の利益を優先するのが資主義の定め、もはや地球は悲鳴をあげておりますぞ。

先週の週末は映画「ファーザー」「ミナリ」を観劇しました。両作品ともアカデミー賞を受賞しました。「ファーザー」は主演のアンソニー・ホプキンスが主演男優賞を獲得。この映画は彼の滋味あふれた名演技に尽きると思います。認知症がテーマである作品、これまでは介護する側にスポットを当てがちだったのだが、この映画は認知症に陥った主人公の認知力、記憶力をさ迷い歩く様を心理劇に仕立て上げてるところがなんとも素晴らしい。サスペンス映画としても一級品ではなかろうか。脚本賞を受賞したのも納得できる。これほどの演技力を兼ね備えた俳優が外国には山ほどいるのがなんとも羨ましい。

「ミナリ」は1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国から移住した一家が農業で成功するという、まさにアメリカン・ドリームをテーマにしつつ、丁寧にその家族の様が描かれている。祖母役のユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞しています。前回の「パラサイト」といい今回の作品もそうなんだが、おいらとしては今一つと言うところかな。そんなに目新しい題材でもないし、俳優の演技も表層的な感じがして、アカデミー賞で話題になるのが不思議な気がします。アメリカにおいてのアジア人に対する差別を意識しているのかな?それとも裏金が動いているのかな?いずれにしても芸能の世界も魑魅魍魎が跋扈してますからね...ほんとのことは神のみぞ知るってとこですかね。

1539.jpg

新宿武蔵野通り

<<次の記事 前の記事>>