トムプロジェクト

2021/11/04
【第1547回】

秋空が続いています...コロナ感染者も少なくなり、多くの人が外出し開放感を味わっている今日この頃です。マスクはワクチンという定義が定着し、いまだに顔の全貌が視えずやはり普通の日常にはまだまだ時間がかかる感は否めません。新宿の居酒屋もそれなりに盛り返してはいるのだが、おいらの年代になると若者が大声で飲食してるところはさすがにひいちゃいますな。懐かしの新宿ゴールデン街も随分ご無沙汰してるのだが、再開してるんだろうね。営業できないことが幸いして懐が温かくなったなんて噂を聞いたりしますがどうなんでしょう?ここまで長引けば、家飲みが定着して客が戻らないのではと心配もしてしまいます。

「にんげん日記」の東京公演が終わると同時に「萩咲く頃に」の稽古が始まりました。この演目は2014年に初演して以来、今回で5回目になります。いい芝居を創れば、あちらこちらから声が掛かり何年もの間上演が出来るということの証明です。そして何よりも同じメンバーが、再演ごとに新作を創り上げる意気込みで作品に新しい命を吹き込んだ賜物ではなかろうか...芝居は生モノで一回限りの表現ですから二度と同じことはできないことは明らかです。その一回性にどれだけ新鮮に向き合えるかが役者の力量、能力だと思います。一行の台詞にどれだけ奥行き、魅力を付加できるか?貪欲な役者こそが生き残っていける世界です。切磋琢磨し、日々発見を試みてる役者の姿に魅せられ今日もお客は劇場に足を運ぶんでございます。

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雲ひとつない秋晴れ

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