トムプロジェクト

2020/01/27
【第1301回】

「沖縄世」幕が開きました。水俣に続いて沖縄、社会派劇が続いています。演劇はまさしく生き物、今だからこそやらなければいけないという思いから創っています。25日の初日には、博多でペシャワールの会主催による中村哲さんのお別れ会がありました。中村哲さんがまいた種が残された人達によって実を結ぶことを誰もが願っての一日だったと思います。このあとも日本全国で、哲さんを偲ぶ会が開催される予定です。行動を起こさない限り何も変わることはありません。今回の芝居も、沖縄の先人が命を賭けて戦った不屈の精神を芝居にすることによって継承したい!こうやって粘り強く行動しても、沖縄の現状は相変わらず民意とは真逆の方向に進んでいます。この困難な時代だからこそ、粘りとしつこさでなんとかしなきゃならんでしょう。

昨日の二日目、初日の固さもほぐれ客席から随所に笑いが起きていました。お堅い芝居に笑いを誘うことによって芝居をより奥深くする。日々変化する芝居の面白いところですね。今日は東京にも夕方辺りから雪が舞い散るという予報。雪に弱い都心の交通網、終演後のお客さんに影響がなければと祈るのみです。

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新しくなった東京芸術劇場前の公園

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