2020/12/18
【第1425回】
不要不急の外出自粛の中『1917 命をかけた伝令』を鑑賞。本年度アカデミー賞にて撮影賞など3部門で受賞した名匠サム・メンデス監督の作品。第一次世界大戦のなかドイツ軍と戦うイギリス、フランス連合軍が、陣地を撤退したドイツ軍を追撃する部隊に重要な伝令を伝えに行くイギリス兵士の話。いやはや危険な戦争地帯を兵士と一緒に歩いている緊張感がたまりませんでした。シンプルなストーリーなんだが、全場面ワンカットのような撮影が効果を発揮し、主人公の心理に同化していく展開に感服した次第。主人公の目線がそのままカメラになりきっており、しかも情景を巧みに変化させる手法は、監督サム・メンデスが優れた映画監督であると同時に、トニー賞受賞の名舞台演出家であることでわかりました。演劇的な映画であるからこそリアリティがあるんですね。芝居も嘘はすぐわかります...丁寧に一つ一つを積み重ねてこその表現であることは映画も芝居も変わりません。おいらとしては韓国映画「パラサイト」よりもこの作品の方が作品賞に相応しいと思いました。
それにしても、昨日の東京のコロナ感染者822人、全国3207人いずれも過去の感染者数を更新、なのにモグモグ幹事長、昨日も今日も忘年会を予定してたんだって...医療関係者、様々な民間業者大変な思いをしてるのに、これら政治家の皆さんはじめ、公務員の方々は給料が下がるわけでもなし、とりあえず生活基盤は保証されてるんですね。しかも国民の血税で...こんな責任感、使命感のない政治家に呆れ、怒りを通り越して絶望に近い思いを抱いている人たちが沢山いるんじゃないかしら...こんな非常識極まりない有体でも暴動が起こらない起こさない日本国民、あらためて本当に優しいですね。
冬の青空