トムプロジェクト

2022/01/31
【第1577回】

先週の週末は完全なる巣ごもり状態。明日からの「芸人と兵隊」首都圏演劇鑑賞会に備えオミクロンに感染するわけにはまいりません。家の近くを散歩するか、読書、音楽、テレビでの映画鑑賞で時を過ごすしかありません。昨日は、今年1月23日に亡くなったアメリカのジャズシンガー、ビージー・アデールを追悼する日でもありました。地味ながら年輪を重ねた音色は酒の相棒にはぴったりです。日本の曲も見事に彼女のものにして惚れ惚れいたします。2009年8月に77歳で亡くなったエディ・ヒギンズと彼女は対をなすカクテルジャズと言ったところかな...ジャズ愛好家の方々癖のある人達も随分いるので困ったもんでございます。セロニアス・モンク、ビル・エバンス、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィスなどなど名だたる奏者とこの二人を同等に扱うなんてけしからん!とのたまう権威主義者、教養主義者、教条主義者の人達はおいらに言わせれば、ホンマのジャズの真髄をわかってらっしゃらないと思いますよ。何が一流で何が三流か?学問じゃございませんことよ、聴く人の感性がより深くより広ければ心地よく身体に溶け込んでいくもんでございます。この二人に共通していることは、己の生き方が鍵盤を通して上品かつリリカルであること。おいらの歳くらいになると、この音色は至極のプレゼント、少しばかりオーバーかもしれませんが生きててよかったとさえ感じ、酒が一段と美味しくなるんでございます。

キャスト、スタッフも事前のPCR検査、全員陰性が先程判明。明日から3月1日までの公演無事終えることを願うだけ...演劇の神さん頼みまっせ!よしゃ!任せといてや...との声が聞こえてまいりました。

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酒を片手に♪

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