トムプロジェクト

2022/02/02
【第1578回】

昨日、無事に「芸人と兵隊」首都圏ブロックふなばし演劇鑑賞会で初日を迎えることが出来ました。オミクロンの爆発的な感染の中、開催にこぎつけた会員さんたちの獅子奮迅の活動には只々感謝です。役者なんぞは板の上に立ってなんぼの世界。それを支えるスタッフの皆さんも滞りなく閉幕してこその充足感でございます。まだまだスタートしたばかり、油断してはなりません...3月1日の松戸演劇鑑賞会まで一気にいきまっせ!

最近、ある演劇祭の企画概要の一部がWEBサイトに流れ話題になっています。その一文とは...「演劇が浸透していない」「人生において不必要なものにカテゴライズされてしまう」その理由のひとつとして、その要素の1つがかつて反権力が演劇や芸術の要であるかのような謂れを受け、今も根強くそのような言動が蔓延ることであるが、演劇が一般社会においてそのような印象を持たれることはその分野の未来的な展望を阻害することに他ならない。本来であればその権力というものにさえ左右されずに羽ばたけるものが、自身の構築した鎖によって自由と世界の広がりを失い、結果として今の演劇は公共、大衆というものから大きくかけ離れている...この演劇祭のスポンサーの一社が、テレビなんかにひょいひょい出演しカレーの宣伝してはるおばはん経営のホテル。おいらもこのホテルに宿泊して驚いた記憶があります。なんと客室内に南京大虐殺や従軍慰安婦問題を否定する書籍が置いてありました。いろんな考え方があるにしろここまで露骨に不特定多数人たちが宿泊する全部屋に配布することには明らかな政治的意図を感じさせずにはいられませんでした。よくは分かりませんが、今回の演劇祭このスポンサーの圧力があったのかな...

演劇にはいろんな考え方があって当然なのだが、何らかの圧力に屈しては断じていけませんことよ。

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冬の森

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