トムプロジェクト

2022/07/06
【第1636回】

50年来の友である石橋幸ことタンコから、コンサートの案内と共にこんな手紙が入ってました。

 

「プーチンとその一味の気狂い選択と蛮行はロシアを世界の極悪国にしてしまいました。そうではないロシアを知る人々にとっては言葉を失くす苦渋の時です。在日ロシアの若者に強く背中押されました″歌ってください″と。正念場なんてものが在るのなら今が私のそれかも...墓場は近い!」

 

タンコは何十年にもわたり、私費でロシアに埋もれたかずかずの歌を採集しロシアをはじめ日本の各地で歌ってきました。言語の大切さを重んじるためにロシア語で歌うことに拘ってきました。そのほとんどが庶民の生活史、恋歌、政治犯が獄中で創作したものなどなど、いまだ日本人が耳にしない歌ばかり。もともと役者であったタンコですから表現力を交えての歌声は聴くものに深い感銘を残してきました。

今回は第24回石橋幸コンサート「僕の叫ぶ声~ロシア・アウトカーストの唄たち~」7月4日の新宿紀伊國屋ホールにはたくさんのお客が来てました。タンコも舞台上から歌の合間にこんなメッセージを送っていました。今日はロシアのいい風を送りますから!そして、マスコミと西欧諸国アメリカが一斉にロシアを叩いていますが、ロシアにも戦争悪と戦っている人たちが居ることを忘れないで欲しいと...

確かに今回のプーチンの行為は万死に値するとは思うのだが、この戦争で利益を生み出してるアメリカの武器商人が存在していることも事実。すべて短絡的に物事を見るのではなく冷静に客観的に事の推移をみることしか本当の平和も訪れてこないと思います。

この日のコンサート、本当にいい風が吹き流れていました。アーチストのできることも限られてますが、こうやって少しずつでもいい...アクションからしか未来の展望はありまっせん!

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タンコ

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