トムプロジェクト

2022/04/01
【第1600回】

今日から新年度のスタートです。サクラの季節と相まって晴れ晴れしい季節のはずなんですがコロナ、ウクライナ、そして諸々の値上げでなんだか皆さんの顔も今一つパッとしない表情を日々見かける日々が続いています。そんな時は、モーツァルトの曲を聴くに限ります。おいらは普段はジャズを聴く機会が多いのですが、この暗雲垂れこめる世界の情勢を見聞きするうちにどうしても晴れない気分になってしまいます。もともとポジティブシンキングで生きてはいるのですが、このウクライナはかなりきついです。そしてまたまたコロナ第7波の予報なんて聞いちゃうとガックシでござりまする。その暗澹たる気持ちを一掃させてくれるのが天才モーツアルト。ピアノソナタ、ピアノ協奏曲、セレナーデ、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲、交響曲などなど...まさしく天才の名にふさわしい幅の広さです。どれを聴いても飽きることなく、もやもやした気分も一瞬にして吹き飛んでしまいます。中でも、グレン・グールドのピアノソナタこれは絶品です。クラシックの枠を飛び越え自由自在、変幻自在に演奏する音色には遊び心満載。お堅い人には、独善的で邪道なんてことも言われかねないと思いますが、一音一音に緊張感と次なるジャンプ力を感じさせる悪魔的な魅力に溢れている点、彼も又天才かもしれない。彼の演奏によるバッハも、研ぎ澄まされた日本刀の切れ味を感じさせる凄みを感じます。

とにかくこの時期は、よりよい音を耳にすることによって心身のバランスを整えるしかありませんね。それにしても、多くの芸術を生み出したロシアに住みながらもプーチンは良き音楽に接する機会が無かったのかもしれませんな...今からでも遅くない!側近のイエスマンの方々、プーチンにモーツアルト全集を至急支給してくださいませ。

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井の頭線のサクラ

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