トムプロジェクト

2022/08/18
【第1651回】

昨日、東京福岡県人会の理事の方から電話がありました。来月21日から俳優座劇場で上演する「エルスール~わが心の博多、そして西鉄ライオンズ」の件で、東京在住の福岡県人会の方に是非知らせたいという応援のメッセージでした。やはり、福岡の人は熱かですばい。おいらより年上の方ですが、当然あの日あの時の西鉄ライオンズの記憶は何よりも強烈であり、もはや忘れることができない大事件であることに違いない。今や、博多の街はソフトバンクホークスで盛り上がってますが、これも西鉄ライオンズが残した功績の上で成立しているのではなかろうか。昭和30年前後の博多の街の心の拠り所であり、文化の一翼を担っていたことは紛れもない事実です。おいらにとっては西鉄ライオンズ抜きには考えられない日々でした。田舎もんのチームが、花の東京の読売ジャイアンツを日本シリーズで3年連続打ち負かしたことから博多も一気に発展していったんじゃないかしら。

今回の芝居は、西鉄ライオンズに絡めてその当時の長屋に住む人たちの哀歓を描いています。作・演出の東憲司さん、出演者のたかお鷹さん、藤吉久美子さん、そしておいら、福岡出身で固めバリカタの博多発の芝居をお届けしようと思ってます。

この芝居、唯単なるノスタルジーで上演するんじゃございませんことよ。拝金主義、科学に依存し自然破壊に繋がった今こそ、人の命を大切に生きてきた庶民の姿に学ぶべきことがあるはずだし、あの時代の心の支えであった西鉄ライオンズに変わりえるものは今の時代ではなんなのか...この芝居にはいくつかのヒントが隠されておりますぞ。

人は流行、新しいものに惹かれるのが世の常なんですが、今の時代に光があたってないものが、ふと新鮮に感じられることを大切にしたいもんでございます。

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野武士軍団

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