トムプロジェクト

2022/04/06
【第1602回】

新宿西口広場では、4月10日まで「April Dream」と称して302人の写真を展示して、それぞれの夢を語っている。4月1日と言えば嘘をついていい日として知られてきたのだが、これからは夢を語ろうという日にしようとする試みだ。考えてみれば今から半世紀前には、この西口広場は社会を変えようという若者で溢れかえっていた。広場のあちらこちらで討論会が始まり、夜になるとフォーク集会で広場は異常な盛り上がりをみせた。機動隊がここは広場ではない通路と言いながら集まった人たちを解散するようにと命じると小競り合いが始まり大変な騒ぎになりました。おいらも機動隊のお兄さんに「歌ってなんでいけないの?」というと、いきなり人が居ないところに連行されぼこぼこにされました。その時、優しい機動隊のおじさんが仲裁に入らなかったら、おいらは多分新宿警察署に連行されたに違いない。

そんなことを想い出しながら展示された写真を丁寧に見て廻りました。「プロレスラーとして後楽園のリングで戦いたい」「母をハワイ旅行に連れて行く」「昆虫食を広めたい」「ラーメン屋さんになって美味しいラーメンをたくさん食べたい」「手話で踊るよろこびを伝えるUDダンサーになる」などなど。夢を抱きそれに向かっていくことは誰しもできることだ。紆余曲折があるのは当然なのだが、その過程をいかに楽しむかは人それぞれだ。例えば海だって自分の所有物ではないのだが己の想像力でいかようにも変えることが出来るってもんでございます。夢のない人と話して退屈した経験は誰しもあると思います。ホラ吹くぐらいの夢だっていいんじゃありませんか、いついつまでも夢を持ち続けて生きましょうね皆の衆。

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Dreams

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