トムプロジェクト

2022/08/26
【第1654回】

昨日、明日から新宿スペースゼロで始まる、風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」の最終稽古に行って来ました。御年73歳になる杜夫ちゃんのパワーに圧倒されました。とにかく本人は大変だとは思いますが、観てる方は徹底的に楽しんでひとり遊びをしているように見えるんですから不思議な感覚におそわれます。芝居の基本、演じてる側の楽しさがそのまま観客に伝わるってことを実証してくれてるんですね。

昨年の初演はコロナの規制に引っかかり、観客を半分にしての公演で忸怩たる思いがあっただけに今年はその鬱憤をはらしたいとスタッフも含めて気合いが入っています。と言っても、稽古中の日々の緊張感も勘弁してくれと言いたくなります。感染者が出た時点で公演が中止になるニュースが流れる度に、もしやなんて不穏な気分になっちゃうのはもう嫌だ!その点、このひとり芝居、出演者がひとりなのでリスクは最小限に抑えられることが救いかな...コロナ時代にピッタリなのが今回のひとり芝居。

ウクライナの侵略、統一教会問題、そして未だ止むことのないコロナなどなど、この世の不条理に対し、この芝居の主人公牛山明は庶民の立場から怒りを爆発させます。

この閉塞しきった現況、この芝居がモヤモヤを解消してくれる劇薬になることは間違いございません。迷わず劇場に足を運んでくださいな!

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最後のひと鳴き

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