2022/11/09
【第1683回】
これもちょいといい話かな...先日、京王線新宿駅改札口から出ると数人の人が通路に散らばった硬貨を拾い集めていました。誰ぞやの財布から硬貨が散らばったのであろう...それにしてもあんなに多くの人が必死に集めてる姿を見るにつけこの社会も捨てたもんじゃないとほっこりいたしました。と、おいらの足元にもなんと1円玉が転がっているではないか。早速拾って傍の女性に渡すと「私ではありません。落とした方...あれ、もう行っちゃいましたね。」あちゃ!手に取った1円玉どうすりゃいいんだと思案くれてたすぐ隣には、いつものホームレスのおっちゃんが投げ銭の器を置いて座っているではないか。その日はなんと立派なヘッドホンを耳にして身体を揺らしながらの待ち受け体制。おいらが手にした1円を器にチャリンと入れたいところだが、このおっちゃんなかなか威厳のある顔立ちしてるのでチャリンと同時に「こら、俺のこと馬鹿にしてるんか...1円で何買えるん?」と言わないまでも、そんな顔されそうなので止めました。仕方なく行き場を失った1円玉はとりあえずおいらのポッケに入れました。こんなことも考えました...交番に届けたらおまわりさんどんな対処をしてくれるんだろう?対面では失礼な言葉は返ってこないにしても内心「この人、少し頭変ちゃう...」と思われること間違いないでしょうね。
一番ちっちゃい1円玉からもいろんなドラマが生まれるんですね。まさしく街は激情、いつどこで何が起きるか分かりませんがな。ちなみにこの1円玉はコンビニで買い物した時、寄付金箱にチャリンと言いたいところだが、軽いので「お邪魔します」なんて感じで落ちていきました。1円玉のちょいとした旅日記でございました。
皆既月食2022